年金受給額はいくら?ねんきん定期便とは

目次

将来受け取れる年金の見込み額がわかる

国民年金および厚生年金保険の加入者のもとには、毎年誕生月に1回、日本年金機構から「ねんきん定期便」が送られてきます。これを見ることで、将来受け取れる年金の見込み額などを把握できます。

国民の年金制度に対する信頼性を向上させると同時に、若い世代に年金制度への理解を深めてもらうことを目的とした制度で、2009年の4月から開始されました。

送付の対象は20歳以上、60歳未満の日本国内に住む人で、20歳未満や60歳以上であっても厚生年金の加入者や、国民年金の任意加入者であれば受け取ることができます。

ねんきん定期便を見るときに注意すべきポイント

  • 基礎番号のチェック、未納月はないか?

まず最初にねんきん定期便が届いたら、基礎年金番号に誤りがないかどうかのチェックは必ず行いましょう。

これまでの年金加入期間の部分では、受給資格期間が重要となります。現在の年金制度では原則として、国民年金、厚生年金保険、船員保険の加入合計月数が10年以上でなければ老齢年金の受給資格がありません。未納月がある人は特に要注意です。

  • 物価が変動した場合には支給額が調整されることも

ねんきん定期便は誕生月の2カ月前に作成されますが、国民年金、厚生年金の年金見込み額は作成時点までに支払われた額をもとに計算されます。

また、算出には前年の消費者物価指数を反映させる物価スライド特例措置が採用されているので、将来物価が変動した場合はそれに合わせて支給額が調整される可能性があることも知っておきましょう。

  • 厚生年金の保険料は自己負担額のみ記載

保険料の納付額も同様に、作成時点が基準となります。なお、厚生年金の保険料は事業主と被保険者が折半して納めることになっていますが、ねんきん定期便に記載されているのは被保険者が負担した金額のみです。

  • 50歳未満or以上で記載内容が異なる

記載内容は、受け取る人が50歳未満か以上かで、「老齢年金の見込み額」の部分が若干異なります。50歳未満の場合はこれまでの保険料納付額とこれまでの加入実績をもとに算出された年金額が記載されます。一方、50歳以上の場合は現在加入している年金にそのまま60歳まで加入し続けたと仮定して算出された見込み額が記載されます。

  • 紛失すると再発行に時間がかかる

ねんきん定期便を紛失した場合は申請すれば再発行してもらうこともできますが、2~3カ月程度待たなければなりません。

確認するだけなら「ねんきんネット」がおすすめ

定期便に記載されている内容は、「ねんきんネット」でも閲覧することができるので、PCやスマホがあればいつでも確認することができます。確認するだけであれば、こちらを活用したほうが早いでしょう。また、送付された定期便を長期間保管しておく必要もあまりないといえます。

日本年金機構のホームページ上に詳細な見方が掲載されているので、はじめて定期便を受け取る人は一度見ておくといいかもしれません。

ゆとりある老後生活に必要な金額は?

厚生労働省年金局が発表したデータによると、公的年金の平均受給額は国民年金が約5.5万円、厚生年金が約14.8万円です。一方で、公益財団法人生命保険文化センターの調査では、ゆとりのある老後生活を送るのには毎月約34.9万円が必要とされています。

もちろん、ゆとりのある生活と一口にいっても、その内容やかかる費用は人それぞれですが、ねんきん定期便を有効活用し、将来受け取れる年金の見込み額を把握しておけば、早めに老後の生活設計を立てることが可能となります。

※年金受給資格期間について情報が一部古いものがありましたので、訂正してお詫び申し上げます。(2018/5/21/14:20)

最新更新日 2018.05.21

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。情報に誤りがあればご報告ください。
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