認知機能テストって何? カンタンにできるの?

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認知テストは気軽にできる?

野菜が美味しい季節になりましたね。よろしければ知っている野菜の名前をできるだけ多く教えてもらえますか?

実はこれは、認知症テストの設問のひとつです。2012年の時点で全国に460万人以上いるとされる認知症患者の割合は、65歳以上の高齢者の4人に1人と言われています。認知症にはいくつかの種類がありますが、今回はその中でも約60%にのぼるアルツハイマー型認知症と診断テストについて説明していきます。

アルツハイマー型認知症とは

家族が近頃忘れっぽくなった。そんなとき注意してほしいのは、忘れていたことを指摘されたとき「そうだった、思い出した」と気づくことができるかどうか、つまり体験したことそのものものを記憶できているか否かです。

アルツハイマーにおいては、脳内の神経細胞が死滅するために記憶に障害が起こり、徐々に脳全体の委縮が進行して身体のさまざまな機能も支障が出るものと考えられています。64歳以下で発症した場合は若年性アルツハイマーと診断されます。

症状があらわれる何年も前から脳に異変が起こり、認知症になりつつある状態を指す軽度認知障害(MCI)の患者は約400万人、あるいは1500万人を超えるとも言われています。かつては痴呆症と呼ばれていましたが、2004年に厚労省によって認知症と改められました。

どのような検査が行われるのか?

現在日本で行われている認知機能テストは、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)とミニメンタルステート検査(MMSE)の2種類がメジャーです。冒頭の問いはHDS-Rの中から抜粋したもので、同様のごくやさしい9~11個の質問項目を通じて、被験者の認知機能をチェックしていきます。

短い時間で実施でき、検査の全文もインターネットで閲覧できますから、専門機関を訪ねる前に家族間で試すのもひとつの手段です。その場合は、質問の内容を勝手に変えない、相手に威圧感や不安を抱かせるような態度をとらない、正答に導くようなヒントは出さない、などの点に注意しなければなりません。

ネット端末の使用に支障がなければ、医師の監修のもとテストができる「脳測」という有料サイトや、歩数計機能も搭載された「脳にいいアプリ」などの無料チェックアプリも利用できます。

予防と早めの対処を心がける

認知症の発症率は遺伝などの要因も関わってきますが、予防には生活習慣の与える影響も見過ごせません。バランスのとれた食事と適度な運動、質のいい睡眠を基礎に、好奇心を持って人や社会と積極的に触れ合うことが重要です。

2日遅れの日記を書く、麻雀をうつ、旅行の段取りを組み立てるなど、手軽でおもしろい試みを通じて認知機能を刺激することも有意義でしょう。

しかし、発症した際には早期の診断が何よりも大切です。今回お話しした通り、認知機能テストは堅苦しいものではありません。自分や家族に気になるサインがあれば、ちょっとアドバイスを受けるつもりでかかりつけ医に相談してみましょう。きっと力になってくれるはずです。

最新更新日 2018.02.15

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